
2010.03.02
「ビジネスと生物多様性イニシアティブ 'Biodiversity in Good Company'」には、アフリカ大陸から2つの企業が参加しています。そのうちの一社、南アフリカ共和国の「オーク・バレー・ワインズ」は、有機農法で作られたワインの製造、販売のほかに、園芸、牛の放牧や豚の飼育などを行っています。
「オーク・バレー・ワインズ」の農場は、貴重な植物種が多く、また、その種類が非常に豊富な地域にあります。例えば、農場内には、低木「フィンボス」が分布し、そのうち5種類もがレッドリストに登録されている貴重な植物です。
貴重な植物として、ピンク・シュガーブッシュもあげられます。このピンク・シュガーブッシュは南アフリカに分布し、大きな花をつける植物です。しかし、2006年にこのピンク・シュガーブッシュは火災によって焼き尽くされてしまいました。そこで、ボランティアの植物学者と協力し、このわずかに焼け残った個体から趣旨を採取し、発芽させ、252本の苗木を植えました。これをケージで大切に飼育し、このうち90%もを成長させることに成功しました。こうして失われかけた種を守ることができたのです。
また、種は、炎のような自然の威力だけではなく、外来種によっても脅かされています。世界遺産である「ケープ植物区保護地域」は、面積に対しての植物種の割合がとても高く、植物種が非常に豊富な地域ですが、その面積の80%は個人所有となっています。したがって、この種の多様性の保全には、その土地を所有している人の協力が不可欠なのです。そこで、土地の所有者に対し、毎年繁殖した外来種の除去費用の支援を行っています。
鳥類の保護にも取り組んでいます。例えば、毎年南アフリカの国鳥「ハゴロモヅル」の個体数の調査や、鳥類の種類の記録への参加、さらにエルジン・バレーの絶滅危惧種の野鳥を調査する「アフリカ狩猟鳥研究・教育・開発トラスト(AGRED)」プロジェクトのスポンサーとしても活動しています。農場内の動物へも配慮し、農場内でのわな掛け猟といった狩猟は一切禁止しており、動物保護にも努めています。
こうした「オーク・バレー・ワインズ」の経営に携わる自然を大きな遺産として次の世代に残すことは、一企業としての責任であり、その責任を果たすべく、生物多様性の保全に積極的に取り組んでいます。
【関連URL】
●オーク・バレー・ワインズ社サイト:http://www.oakvalleywines.co.za/
●Weleda社の生物多様性への取り組み(イニシアティブサイト内、英語)
→http://www.business-and-biodiversity.de/en/the-good-companies/oak-valley-wines.html
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