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COP10へ向けた想い~CBD事務局長インタビュー(8'16'')
著作者:Green TV Japan
CBD事務局
生物多様性条約(CBD)は、1992年 リオデジャネイロにおいて開催された国連環境開発会議(地球サミット)において、砂漠化対処条約、気候変動枠組条約とともに誕生しました。この生物多様性条約を達成するためのサポートをしているのがCBD事務局。現在、カナダのモントリオールを拠点に、会合の運営やレポート作成、各国の取り組みのアシストなどに取り組む。
2009.10.02
この映像は、生物多様性条約事務局長のアハメド・ジョグラフ氏のインタビュー映像です。ジョグラフ事務局長がCOP10に期待すること、COP10成功のカギと、生物多様性に対する取り組みについてお話頂きました。
さらに、COP10主催国となる私たち日本の市民に、メッセージを残してくれました。
下記のテキストでは、映像ではお伝えしきれなかった貴重なジョグラフ事務局長のコメントをご紹介します。
'グリーン・ウェーブ・プロジェクト'について
われわれは日本政府と'グリーン・ウェーブ・プロジェクト'について話し合いました。それは、毎年5月22日に世界中の学校で、木を植えようというものです。この5月22日は生物多様性の日でもあります。世界中の子どもたちを結びつける機会を作り、命のシンボルである木を植えるプロジェクトです。木は生命を生みだし、私たちに多くの利益を与えてくれます。日本の小学校がアフリカやモントリオール、フランクフルトの学校と提携することで、未来の市民である世界中の子供たちのつながりを作りだすことができます。次世代の人々が旧世代の私たちが過去50年間に自然に対して行ってきた行為を反省し、もっと良い形で自然に接すことができるように準備しているのです。これは教育プログラムの一環です。世界でも最も大きな生物多様性教育プログラムになるでしょう。そして、すべての企業や学校がこのキャンペーンに参加してほしいと思います。今年は50校がキャンペーンに参加することになっていますが、来年2010年には、すべての学校に参加してほしいと思います。また、子供だけでなく、両親の参加も不可欠です。未来の市民を作り上げるためには、市民が自然を守ることに責任がもつべきなのです。
市民と生物多様性について
人と自然の新しい関係が必要です。スローダウンというわけではありませんが、消費の形態を変えることが求められています。過剰消費をしなくても、基本的なニーズは満たされます。問題は、過剰消費をしている人々がいる一方で、貧困にあえぐ人々がいるということです。バランスが大事なのです。もちろん、多くの人が今の生活を変え、貧しい生活をすることを受け入れたくはないでしょう。しかし、次世代のためにも正しい消費の形態を考える必要があります。われわれは親から受け継いだものを次世代に受け継がなければいけないのです。
政府の参加はもちろんですが、地方自治体の参加が非常に重要になってくると思われます。これが、市民の参加にも結び付くからです。だからこそ、名古屋の生物多様性ターゲットをすべての都市に発信し、日本中の都市が生物多様性計画を持つようになるべきです。われわれは、この計画を実践するために都市と地方自治体を巻き込みます。これこそが、われわれが今回名古屋で達成したいことなのです。ただの契約ではなく、それらを実践するための形態を作りたいのです。
メディアの役割について
メディアも一般人の意見を作り反映する立場として、大きな責任を負っています。2010年は国際生物多様性年と発表されました。メディアと協力して明日のための新しい人間を創造していきたいのです。出版される本やテレビで放映される映像は一般市民に大きな影響力があります。アート、カルチャー、映画もそうです。我々に必要なのは、新しい生活、新しい文化を推進していくことです。そのためにも映画スターや文化などは強い影響力を持ちます。新しい文化を創り出すのです。自然と調和して生きていくための新しい文化必要なのです。これこそが、今回のCOP10のキーとなるでしょう。
経済と生物多様性について
計画を立てるのも、それを国家レベルで実践するのも大切ですが、それと同時に財政資源を流通させることも大切です。技術も経済資源もない貧しい国に技術的な支援や能力向上を提供することが大事です。なぜなら、発展途上国は金銭的には貧しいけれど、生物多様性は非常に豊富なのです。たとえば、コンゴ盆地は世界でも有数な生物多様性を有していますが、非常に貧しいため、われわれが支援していく必要があるのです。そうしていく中で、最も大事なのは彼らに生物多様性が木、自然、公園だけでなく、経済であるということ知ってもらうことです。来年の世界の生物多様性年のテーマは、発展途上国の生物多様性と貧困の軽減になるでしょう。なぜなら、生物多様性は経済の基盤であり、自然資源を守らなければ経済は成り立たないからです。われわれは日本のリーダーシップのもと、人々や政府が自然との関係と自然と調和した生活において新しい章を始めることができるだろうと確信しています。これこそが、COP10のテーマなのです。
今この瞬間にも驚く程の森が消滅し、生き物が絶滅の危機に瀕しています。
私たちは、多様な生物の恵みにより生かされているのです。
今一度、その重要性を認識し、私たち一人一人が暮らしを見直してみませんか?
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