
2009.11.04
国際自然保護連合(IUCN)は11月3日(火)に、最新のIUCNレッドリスト2009(絶滅危惧種リスト)を解禁しました。このレッドリストによると、評価を受けた47,662種のうち17,285種が絶滅危惧種と認定され、前年の結果よりも363種増加しています。その要因は環境汚染や乱獲など多岐にわたると考えられます。
対象となった哺乳類のうち21%、両生類のうち30%、鳥類のうち12%、爬虫類のうち28%、淡水魚のうち37%、植物のうち70%、無脊椎動物のうち35%が、評価の結果、絶滅の危機にさらされていることが分かりました。
IUCNレッドリスト2009
•評価対象種:47,662種 (昨年より2,824種増加)
•絶滅もしくは野生絶滅: 875種 (2%) [絶滅809種、野生絶滅66種]
•絶滅危惧種:17,285種 (36%) [CR 3,324種、EN 4,891種、VU 9,070種]
•準絶滅危惧種: NT 3,643種 (8%).
•絶滅のおそれが低い種(Lower Risk): 281種 (1%未満)
•情報不足: 6,556種 (14%)
•軽度懸念(Least Concern) :19,022種 (40%)
哺乳類:世界の5,490種のうち、79種は絶滅(EX)もしくは野生絶滅(EW)してしまっています。さらに、188種はごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いものに分類されています。
爬虫類:今回293種がリストに追加され、1,677種がIUCNのレッドリストの評価対象となりました。そのうち、469種が絶滅の危機にあり、22種はすでに絶滅もしくは野生絶滅にあります。
両性類:6,285種のうち1,895種が絶滅の危機にあり、ほかの生物分類群とくらべても、その割合は高く、39種がすでに絶滅もしくは野生絶滅してしまっており、484種が極めて近い将来絶滅の危険性が極めて高いものに分類されています。
植物種:12,151種のうち、8,500種が絶滅の危機にあり、114種がすでに絶滅もしくは野生絶滅してしまっています。
無脊椎動物:7,615種のうち、2,639種が絶滅の危機にあり、今回、1,360種のトンボが新たに評価対象に加えられ、計1,989種のトンボが評価された結果、261種に絶滅の危機が迫っていることが分かりました。
軟体動物:94種が新たに評価対象になり、都合2,306種の軟体動物が評価された結果、1,036種に絶滅の危機が迫っていることが分かりました。
淡水魚:今年のレッドリストは、昨年のリストに510種が追加され、都合3,120種の淡水魚が評価対象となりました。世界のすべての淡水魚を調べるにはまだまだ道のりが遠いが、評価された3,120種のうち、1,147種に絶滅の危機が迫っています。
IUCNの生物多様性保全チームのディレクターであるジェーン・スマート氏は次のように述べています。「1月から国際生物多様性年が始まるが、IUCNレッドリストの最新版は、生物多様性の損失速度を顕著に減少させるという"2010年目標"は達成されない見通しであることを示しています。各国政府は、野生生物を守ることに真剣に取り組むべきときを迎えているのです。私たちに残された時間は急速になくなりつつあります。」
※詳しい情報は下記URLをご参照ください(英語)
→www.iucnredlist.org
本記事は、以下ニュース記事を参考に作成しました。
http://iucn.org/about/work/programmes/species/red_list/?4143/Extinction-crisis-continues-apace
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