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消え行く日本の知恵びと~共存の森ネットワークvolume01(8'31'')
山形県の南東部、自給自足で暮らす老夫婦から若者たちが学んだことは?
著作者:Green.TV Japan
共存の森ネットワーク
共存の森ネットワークは、平成19年に設立され、世代を超えたネットワークから、持続可能な未来に向けた様々な活動を生みだすために活動するNPO法人。全国の里山を拠点に、学生と「名人」、そして地域に暮らす大人や子どもたちが一緒に取り組む「森づくり」・「地域づくり」に展開。2002年に始まった「森の“聞き書き甲子園”」をはじめ、「文字」や「映像」によって森とともに生きる暮らしの知恵や技術、人々の想いを記録して、アーカイブしている。
http://www.kyouzon.org/index.html
2009.08.30
私たち日本人の暮らしは、森と密接に関わってきました。たとえば、日本の伝統的な家屋は、木と土で出来ています。家具や食器など暮らしの中の道具も、そのほとんどが木から出来ていました。煮炊きをするにも、暖をとるにも、薪や炭は欠かすことのできないものでしたし、草木や落ち葉は、腐葉土や堆肥となって田畑の実りを約束しました。私たち日本人が生き続けることができたのは、豊かな森があり、それを最大限に活用する生活技術や知恵があったからにほかなりません。
そして、田畑の向こうに里山が広がり、家々の脇には薪が山のように積まれている風景。この写真のような民家の姿は、かつて日本じゅうのどこの山村でも見られた姿なのです。
秋田のある集落では、今も薪などの燃料を里山から得る暮らしが続いています。そこでは、毎年、ある広さの里山を伐採し、次はその隣のエリアというように順繰りに一定の広さの伐採を繰り返します。伐採したばかりの場所は日当たりが良く、ワラビなどの山菜の宝庫になります。切り株からは、翌年、新しい芽が出ますが、萌芽して伸びた細い柴は、焚きつけにするのに最適です。そして10年以上経つと、薪や炭の原木にするにも十分な太さに育つのです。伐採と萌芽更新を繰り返しながら、里山を持続的に利用する知恵。それはまた、林の中に太陽の光を入れて、さまざまな植物の成長を促し、豊かな生態系を維持することにもつながっています。
ただ「自然を守る」のではなく、「人が手を入れる」ことによって維持されてきた日本の里山の風景。それは日本が世界に発信すべき、人と自然の共存の、ひとつの姿ではないでしょうか。
里山の多様な生物多様性は、地域が本来持っている自然環境の特徴を活かした、持続的な利用・管理のもとに育まれてきました。しかし、そうした里山が高齢化や過疎化・獣害等による農地の耕作放棄、里山の手入れ不足.などにより、姿を消していっています。長い間維持されてきたこの里山を私たちの代で途絶えさせてしまってよいのでしょうか?
1965年、東京生まれ。NPO法人共存の森ネットワーク事務局長。次代を担う若者たちとともに、森と人、人と地域をつなぐ活動を展開。毎年、高校生100人が「森の名手・名人」を聞き書きする「森の聞き書き甲子園」実行委員会事務局を兼務。
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命のつながり、想像してみて下さい。