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東京港で見つけた野鳥の楽園(4'00'')
日本野鳥の会のレンジャーが運営する東京港野鳥公園。都会の中にある、野鳥の楽園。
著作者:Green.TV Japan/中日本制作所
日本野鳥の会
日本野鳥の会は、1934年に創立し、宣告に90支部、42,791人の会員を抱える財団法人。自然にあるがままの野鳥に接して楽しむ機会を設け、また野鳥に関する科学的な知識及びその適正な保護思想を普及することにより、人間性豊かな社会の発展に資することを目的とする。野鳥保護区の管理や、絶滅危惧種の保護、野鳥や自然を大切に思う心を伝える事業などを展開する。
http://www.wbsj.org/index.html
2009.08.30
東京都立東京野鳥公園は、野鳥や自然が主役の公園で、羽田空港にほど近い東京都大田区の海岸沿いの埋立地、大井ふ頭に位置します。このあたりは、かつては海苔ひびの並び立つ生き物が豊富な遠浅の海でしたが埋め立てが進められ、1970年代には広い埋立地となっていました。ところが埋立地やその周囲には、自然に池や干潟ができ、渡り鳥などの野鳥や、トンボなど昆虫が戻り、地域の子供たちや市民が自然とふれあえる場となりました。
この、復活した海辺の湿地に暮らす生き物たちを未来の残すために1989年に造られたのが、東京港野鳥公園です。公園の東側に海から潮が出入りし干潟が現れる潮入の池、雨水を溜めて池や湿地とした東淡水池など海辺の湿地を復元し、西側には人と自然が間近でふれあえる自然生態園を造りました。公園を訪れた方は、レンジャーやボランティアから野鳥や自然について説明を受けることができます。
ネイチャーセンターから観察する潮入の池には、春4月から5月上旬と夏から秋の7月中旬から9月には、アオアシシギやキアシシギ、メダイチドリなど、繁殖地のロシア東部と越冬地の東南アジアやオーストラリアを行き来するシギやチドリの仲間が、渡りの途中に栄養を補給するため翼を休めます。春から秋は、ヤマトオサガニやチゴガニなど干潟の生き物も活発です。東観察広場から観察する東淡水池では、5月から8月には子供連れのカイツブリやカルガモ、オオヨシキリのにぎやかなさえずりなど、水際で子育てをする鳥たちが、10月から3月までは、冬を越すためにやってくるマガモやホシハジロなどカモたち、そしてカモたちを狙ってオオタカやノスリも訪れます。西側の自然生態園では、水田や雑木林、小川や草原に蝶やトンボ、イナゴやバッタなど昆虫類がたくさんいます。
東京湾岸、とりわけ東京都側には自然の海岸や湿地はほとんどありません。24.9ヘクタールの東京港野鳥公園は、生き物が暮らし、生き物と市民がふれあえる、湾岸の生物多様性保全のために貴重な場となっています。
コンテナを積んだトラック、倉庫が立ち並び、飛行機が飛んでいる。こんな環境の中でも、野鳥たちは水浴びをしたり砂浴びをしたり、餌を獲ったり、のんびりと過ごしています。都会の中のオアシス。きっと、訪れた人の心も休めてくれることでしょう。全国各地にサンクチュアリは存在しています。こうした地域を少しずつ増やしていくことで、身近に自然を感じられると共に、野生生物の棲みかにも多様性が出てくるのではないでしょうか?
1982年に日本野鳥の会に入局後、東京港野鳥公園など野鳥保護区・施設の造成・環境管理・環境教育計画の作成。ヤイロチョウなど希少種の生息現況や、自然環境保全基礎調査の鳥類分布調査、人工衛星を利用したツル類等の移動調査や衛星画像を利用した鳥類の生息地解析も実施。最近はツル類の保護など渡り鳥の保全のための国際連携、鳥インフルエンザ対策、外来鳥類問題への対応など。2008年より東京港野鳥公園勤務。共著書に日本型環境教育の提案(小学館)、宇宙からツルを追う(読売新聞社)、景相生態学(朝倉書店)、保全鳥類学(京都大学学術出版会)
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