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都市 里山 奥山をつなぐファームエイド銀座(6'37'')
都市へ食材を供給しくれる里山・奥山の関係と貴重な恵みについて考えてみませんか?
著作者:Green TV Japan
長野麻子さん
愛知県安城市生まれ。趣味は食べることと旅行。「食」から日本を幸せにしたい
と農林水産省で奮闘中。都会と農村のつながりを回復し、お互いに歩み寄り支え合う関係をつくるため、「ファーム・エイド銀座」をお手伝い。平日は霞が関でデスクワーク、週末は畑作業や地域めぐりでバランスをとっています。
2009.08.30
田んぼに水を張ると、いろんな生きものたちが現れる。2001年12月、冬の田んぼに水を張ってみたら、2月下旬さっそくニホンアカガエルの卵塊が見つかった。7月には田植えのときに用水路から入れたメダカが数万匹にまで繁殖した。水が命を育むスピードは思ったより早い。時期を同じくして、郡山の冬・水・田んぼには白鳥が飛来した。佐渡では、トキの野生化に向け、「トキの田んぼを守る会」が結成され、生きものいっぱいの田んぼ作りが始まった。冬も水を張り農薬・化学肥料を使わなければ、田んぼの生きものたちは間違いなく繁殖する。
私たちは楽しくなって、2002年田植え後から田んぼの生きもの調査を始めた。今まで大きな生きものしか目に入っていなかったが、土の中を調べてみると、イトミミズ、ユスリカ、水生昆虫の幼虫、ヤゴ、シジミやタニシなどの貝類がわんさと出てきた。水の中には水生昆虫たち、水の上にはアメンボやクモたちが走り回り、稲にはクモや、トンボ、イナゴ、バッタなどがつかまっている。そして畦を歩けばカエルたちが慌てて飛び込む。彼らの働きを調べてみると、イトミミズは土作りの名人だし、カエルやクモたちは稲を害虫から守ってくれることが分かってきた。今まで、稲以外のものはいない方がいいと思っていた農家たちの意識はガラッと変わった。
この田んぼを広げれば、日本の自然再生は飛躍的に進む、と確信した私たちメダカのがっこうは、農家に働きかけた。ところが、そこには大きな問題があった。まず、水を張りたいと思っても、田んぼの水は共同管理体制、冬の間は使えない地域がほとんどだということ、2つ目は除草剤を使わないため、田の草に苦労すること、3つ目は、慣行農法から農薬・化学肥料を使わない生物多様性農法に移行すると、農協に頼っていた販路が使えなくなること、つまり自分たちで売らなければならないのだ。
そこで、1つ目の問題は行政に働きかけ、2つ目の問題は、隔年で田の草フォーラムという情報交換の場を設けたり、毎年田の草取り部隊を結成して出かけたり、3つ目の問題は、この「いのちの田んぼ」のお米を食べる消費者をうんと増やしたり、保育園の給食、理解者であるスーパーや飲食チェーン店などへ販路を拡大している。
もはや、農家と消費者は、この国の生きる環境を守る同志。この同志の絆を結んでくれるは田んぼの生きものたちなのだ。
ミツバチの減少は今、全国的な問題になっています。ミツバチがいなくなると、花から花への受粉交配が行われなくなり、私たちが毎日食べている野菜や果実が実らなくなってしまします。こうなれば、私たちの生活にも大きく影響してくることになります。ミツバチと私たちの暮らしについて考えてみませんか?
武蔵野市在住の主婦。長男の不登校を機に1994年「登校拒否の子供たちの進路を考える研究会」の事務局長。母の病気を機に1996年から海のミネラル研究会主宰。2001年瑞穂の国の自然再生を可能にする「冬・水・田んぼ」に魅せられて「NPO法人メダカのがっこう」設立。理事長に就任。2007年神田神保町に農家支援の「おむすび茶屋」を、2008年千代田区猿楽町に日本にあるものだけでおいしく食べられる創作郷土料理「自給自足屋」を始める。生きものに聴いて田畑や里山作りをしながら、生きる環境と食糧に困らない日本を子や孫に残したい。
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命のつながり、想像してみて下さい。