森のいきもの
私たちの日常で使用する「紙」を無駄に使用することが森のいきものの命を消滅させています。私たち消費者が地域・経済的に持続可能な形で生産された木材製品を購入することで森で生きる動物たちのいのちを繋いでいけるのです。命のつながり、想像してみて下さい。

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タスマニアからの願い~日本が出来ること(6'02'')

オーストラリアの南に位置するタスマニア島。樹齢400年を超える原生林の森が今破壊されています。

著作者:green.tv japan/協力:レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部

アースキーパー

レインフォレスト・アクション・ネットワーク
レインフォレスト・アクション・ネットワークは、1985年に米国で設立された環境NGO。2006年より、タスマニアでの保護価値の高い森林と貴重な生態系の保護に向けて、日本代表部を置き、活動を開始し、タスマニアの豊かな原生林・老生林の森と他の保護価値の高い森林を破壊的で無責任な伐採から保護することを使命とし、タスマニアの森林キャンペーンを展開する。
-レインフォレスト・アクション・ネットワーク http://ran.org
-日本代表部 http://treesnotgunns.org/jp

タスマニアからの願い

2009.08.28

地球の宝とも称される豪州タスマニアの野生動物たちの棲息地が、日本の紙消費によって脅かされています。
タスマニアには、独自の進化をとげた様々な固有種の動植物が生息しています。産卵する原始の哺乳類のカモノハシやハリモグラ、鳴き方を覚える前のセミなどの原始の生物とともに、フクロネコ、フクロギツネ、フクロネズミ、フクロモモンガ、ウォンバット、タスマニアデビル、ワラビーやカンガルー等の有袋類も棲息しています。
太古の生態系を受け継ぐ原生地域が現存し、現在も新種の発見が続いています。また、豪州大陸では絶滅した種も残存する貴重な生態系をもつ地域で、世界遺産にも一部が登録されています。その森林生態系は動植物の生息地であり、樹齢400年にも達する天然ユーカリ林がほとんど人手が加えられていない原生林として広がっています。

この天然の巨木ユーカリ林が、年間1万ha以上(1日でサッカー場30個分)、一面の木々全て伐採しています。この皆伐は絶滅危惧種の棲息地を含む貴重な森林でも行われています。伐採された木材の約1割は製材として利用されますが、9割は粉砕され、多くが輸出されて、日本の紙原料として木材チップとなります。そして多くの残材は「燃料」として燃やされます。
残材には倒木なども含まれますが、これらも生物にとっては貴重な棲息地で、南タスマニアには450種類以上のクワガタが倒木の中で暮らしていたことが報告されています。また、インコとしては世界最長距離を飛ぶ絶滅危惧種のオトメインコは、タスマニア島のみを繁殖地としており、営巣には老齢樹の洞などが必要とされています。伐採事業によって、絶滅危惧種のオナガイヌワシも棲息地を奪われ続けており、種の存亡が急速に脅かされています。豪州には絶滅危惧種保護の法律はあるのですが、伐採事業に対しては適用除外となっており、絶滅危惧種に重大な影響を与えていても罰せられない不完全なものです。さらに、伐採後の山焼きは産業植林のために行われるのですが、その人工林の新芽などを守るために毒ニンジンで野生動物「駆除」がいまだ一部で継続しており、標的となる動物以外の草食動物のみならず、肉食動物にも二次被害影響を与えていると報告されています。日本の紙消費が遠くタスマニアで、地球レベルで考えてみても貴重な生物多様性に悪影響を与えているのです。この問題解決のためには、タスマニア天然林木材チップ購入を止めてもらうように、それらを購入している製紙会社にメッセージを伝えていくことが必要です。

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シンクマイライフ

タスマニアで伐採された成熟林やオールドグロス林の木材チップのかなりの量(最低でも20%以上)が日本へ輸出されています。森林破壊の実態を知り興味を持つことで、自分が使用している紙製品の原料がどこから調達されたのか?といった普段の生活の中での意識ももっと変わるのかもしれません。

筆者

川上豊幸

レインフォレスト・アクション・ネットワーク 日本代表部

2005年10月より、RAN日本代表として活動を開始。『誰がタスマニアの森を切っているの?買っているの?タスマニア森林破壊と日本紙業界の隠された真実』(RAN 2007年)、『セヴァン・スズキの私にできること-森のつくりかた守りかた』(ゆっくり堂 2007年)の作成に協力。
大阪のNPO法人AMネット理事として森林問題に関り、希少樹種ラミン保護のためのラミン調査会に参加、違法伐採問題にも取り組む。熱帯林行動ネットワーク運営委員。
経済学博士。

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