森のいきもの
私たちの日常で使用する「紙」を無駄に使用することが森のいきものの命を消滅させています。私たち消費者が地域・経済的に持続可能な形で生産された木材製品を購入することで森で生きる動物たちのいのちを繋いでいけるのです。命のつながり、想像してみて下さい。

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失われゆく森林~WWFオフィサーが語るスマトラ島の今(6'03'')

WWF Japanのオフィサーがスマトラ島の森林減少の現状を語ります。

著作者:Green TV Japan

アースキーパー

WWF Japan ‘アジア森林保全支援プロジェクト’
インドネシアや極東ロシアにおける森林の保全活動をサポートするため2006年度より開始されたプロジェクト。現地での森林調査や、地域で獲得された木材を輸入する企業のモニター、さらにその企業から製品を購入している日本の企業などに、「責任ある木材の調達」を働きかけると共に、森林に生育する多様な生物の保護にも取り組んでいる。
http://www.wwf.or.jp/activity/forest/irrigal/indonesia/index.htm

失われゆく森林

2009.08.31

インドネシア、スマトラ島の熱帯林は、絶滅の危機に瀕している多くの植物やスマトラサイ、スマトラゾウ、スマトラトラなどの動物の貴重な生息地となっています。スマトラ島中部、リアウ州にはアマゾンでの2倍を超える維管束植物が認められた豊かな森もあります。
しかし、このリアウ州だけをみても過去25年間に森林の65%が消失し、スマトラゾウは84%減少。スマトラトラは過去75年間で70%減少しました。
最大の原因は、林産物、油やし等農産物の生産のために自然林を転換してしまうことです。生息地の急激な減少は、野生生物と住民との衝突を招いています。生息地を失ったゾウが人家や油ヤシ農園を荒らし、ゾウは毒などで殺される。人間とトラの衝突により、人もトラも殺される・・・。
今急がれるのは、先ず自然林、生息地の確保です。森林がなくなったら植林すればいいと考える人もいますが、多くの野生生物が生息できる豊かな森林まで回復することは簡単ではないし、できたとしても百年以上いやもっとかかるかもしれません。WWFは保護区の拡大へ向けて行政等へ働きかけており、一部拡大も決定されています。
 しかし、保護区が散在するだけでは不十分です。保護区周辺で生態系への影響が低い土地利用を行うなどして、野生動物が移動できる生息地の確保・連結が必要です。残されている貴重な自然林の保護、これらと既存の保護区とを連結する土地利用を提案し、関係者との協議等を進めています。
こうした活動には、地域住民からの理解と協力が必要です。環境への負荷の少ない自然資源の利用や代替産業の検討・育成も支援しています。
日本で利用するコピー用紙のおよそ20%がスマトラ島産の木材を原料としています。WWFでは、紙や木材の原料原産地で問題を起こしていないかを確認する、「責任ある林産物の購入」を関連企業等へ求めています(http://www.wwf.or.jp/activity/forest/sus-use/purchasing/index.htm)。具体的な確認手法として「FSC森林認証制度」という第三者による監査制度の普及も支援しています。(http://www.forsta.or.jp/fsc/http://www.fsc.org/)。スマトラの野生生物、森林そしてそれに依存する人々を守るために、私たち日本人にも"責任ある"行動が急ぎ求められています。

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シンクマイライフ

私たち消費者は、もっと自分たちが購入するものに責任を持たなければなりません。WWFも推奨しているFSCの認証マークは、地域的・経済的にも持続可能な形で生産された木材を意味しています。今度、紙などの木材製品を買う時には、ぜひこのマークを探してみてください。一人一人の意識の向上が大きな輪となって、スマトラの森、そしてそこに生きる動物たちの命をつなぐことになるのではないでしょうか?

筆者

前澤英士

WWF Japan 自然保護室 森林プログラムシニア・オフィサー

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