森のいきもの
私たちの日常で使用する「紙」を無駄に使用することが森のいきものの命を消滅させています。私たち消費者が地域・経済的に持続可能な形で生産された木材製品を購入することで森で生きる動物たちのいのちを繋いでいけるのです。命のつながり、想像してみて下さい。

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ムービータイトル

生命の力を生かす地球緑化(10'31'')

著作者:Green TV Japan

アースキーパー

Rainmaker Project(レインメーカー・プロジェクト)
レインメーカー・プロジェクトは、榎田竜路さんが立ち上げた砂漠緑化プロジェクトで、世界の乾燥地、特にアフリカの砂漠を「粘土団子」を使って緑化し、その地域に住む住民たちが自ら緑化に取り組んでくれるようなサポートをしている。ケニアでの成功事例をもとに、同プロジェクトは今、アフリカ全土に広がっていこうとしている。
http://www.rainmaker-projects.com/

アフリカに里山を

2009.08.28

Rainmaker Project-against desertification
モノカルチャーが砂漠化を呼ぶ

rainmaker-final02.jpg私はアーティストなので「生物多様性」に関して科学的な考察を行う立場にはありません。しかし、2006年よりケニアにおいて実施している「Rainmaker Project」を通して感覚的に学んだことがたくさんあります。ここではその一部を皆さんとともに共有させていただきたいと思います。

Rainmaker Projectは「粘土団子」という一種の播種法を用いた砂漠化に対抗するプロジェクトです。この粘土団子は自然農法の父と呼ばれる故福岡正信氏によって発案されました。数十種類から数百種類の種を粉状にした粘土に混ぜ、水を入れ、パンを作る要領でこねてから団子状にしていきます。一粒の粘土団子に二、三粒の種が入るように配分するのがコツです。
こうやって作られた粘土団子を乾燥した大地に蒔くと、その土地に合ったものだけが発根・発芽します。水も肥料も要りません。団子は球状なので、昼夜の温度差で生まれる結露を集めて大地の接地面に溜めていきます。その水分を利用して種は根を出し、地下水のあるところまで根を伸ばします。また粘土団子は乾燥や鳥や虫から種を守る役目も果たします。正に自然の力を活かしきった緑化法といえるものです。その上、必要なものは種と粘土と水だけなので誰でも作ることが出来、コストパフォーマンスにも大変優れているのです。
多様な植物の種が粘土団子に入れられ蒔かれます。発芽した木や野菜などの植物はそれぞれが助け合うように成長していきます。多様な植物たちは助け合い、競争し合いながら乾いた大地を潤していきます。大規模緑化も決して夢ではないのです。しかしこれで目出たし目出たしという訳にはいきません。人の暮らしがそれを許さないからです。

ケニアでは都市の一部を除いて、ガスも電気も水道もありません。毎日の煮炊きには薪を使います。無計画に森を切り払い焼き畑を行っている地域もたくさんあります。
このままでは本当に森はあと十数年で消滅してしまうでしょう。
何故、こんなことになってしまったのか?


rainmaker-final01.jpgある時、僕はナイロビで面白い経験をしました。現地のスタッフに「ケニアの伝統料理を食べたい」と頼んだところ、あるレストランに連れて行ってもらいました。そこで出された料理を見て僕は愕然としました。出てきた料理は「フィッシュ・アンド・チップス」つまりイギリス料理だったのです。よくよく尋ねるとケニアの人たちは100年前の自分たちの祖先が何を食べていたのか知らないのです。イギリスの植民地政策により記憶を抹消されてしまったのです。
イギリスの植民地になる前には当然、自然と暮らすためのたくさんの智恵があったはずなのです。それが完全に失われてしまった。僕はこれが砂漠化の原因のひとつだと考えています。植民地化の本質はモノカルチャーの強制です。多様な植生を焼き払い一種類の作物(綿やバナナや紅茶といったものたち)だけを栽培する。当然土地は痩せ、乾燥地化していく。

そういったことのつけが今、地球規模で突きつけられている。そこで僕なりに考えたのが自然と共生から生み出された「里山」というシステムをケニアに再現できないかということでした。これは単なる緑化と違い、たくさんの課題があります。そもそも自然との共生ということをしっかりと伝え、実現していかなければならない。生物多様性の「生物」の中に「人と文化」もしっかりと入れた形でプロジェクトをすすめていかなければ、この活動は失敗に終わるでしょう。
日本でも消滅しつつある「里山」という暮らしの智恵をどうケニアで展開していくのか?これが課題です。

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シンクマイライフ

世界の裏側で地球の緑化を推進する日本人がいます。私たちも同じ日本人として、また地球市民として、地球のために自分たちにできることから始めましょう。
私たちが、ちょっと余ったおこずかいを、こうした活動に寄付することで、地球を緑に、さらには生きものの棲みかを増やすことに貢献できたら、とても価値のあることだと思いませんか?
また、自らこうしたプロジェクトにボランティアとして参加し、地球の緑化を肌で感じることも、かけがえのない経験になると思うのです。

筆者

榎田竜路

音楽家、NPO法人横浜アートプロジェクト理事長、北京電影学院ニューメディアアート科客員教授、Rainmaker Project代表

01年4月、知識偏重の学校教育に疑問を感じ、子供達に多種多様な感覚体験の場を提供する目的で横浜アートプロジェクト発足。その後学生映画祭他、東アジア映像交流事業、地域メディア振興事業(Earth Voice Project)、砂漠緑化プロジェクト(Rainmaker Project)等展開。09年日中韓共同・横浜開港150周年記念映画「3つの港の物語」プロデュース。多岐にわたる活動は、常に「生命としての人間」に眼差しを向けている。

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